虫亀屋

 
 

ここは宮内駅前の路地を入った所にある
家と店が一緒だ
俺は転校初日から気になっていた店だ
たぶん夕方の5時から7時くらいまでしか開店してない



ドアを開け「こんちわ〜」と元気良く入る
だ、だれもいない!もう1度「こんちわ〜!」と元気良く
するとマスターらしいジーちゃんが小さい声で「いらっしゃい」
ここはカウンターと座敷が3席だけのお店だ
まずは先制攻撃のビールを頼む
メニューを見て俺は震えた、震えたと言うより嬉し涙が出た!
メニューが「モツ鍋」「冷や奴」しかない!男らしい!



俺の先制攻撃が効かない!それどころかジャブ、ストレート、アッパー
全部もらってしまったよ
「クゥ〜効いたぜ!」俺はこう言う店を求めてたんだ!
やられても気分爽快だ!
ここはマスターと言うよりジーちゃんと呼びたい気分
たぶん85歳は過ぎてると思うけど・・・
しかしジーちゃんは無口で動きもスローモー
俺はモツ鍋を頼んだ、しかしジーちゃんのスローモーな動きでは
なかなかマッチに火がつかずロボットダンスみたいだった


俺は横目で見ながら笑いたいけどビールを飲む
やっと火がつきグツグツ煮えはじめる
俺は一口食うなり「おやっさんウマいよ〜」
ジーちゃん「・・・・・・・」
まいったね〜コリャ〜
やっぱりこの店の雰囲気には日本酒だ!
「酒ちょうだい!」ジーちゃん小さい声で「ハイ」
酒とモツ鍋それにこの店最高!
「ごっつぉさん!」全部で¥1000しなかったと思うけど
俺はのれんをくぐり店を後にした
「フウッ〜いい店だったな、キイたぜ!ジーちゃんよー!」

また来るから俺と勝負してくれ!



後日行ったらバーちゃんが店に出てた
夫婦2人でやってると思われる、素敵な店、素敵な老夫婦
俺はいつまでも、この店は無くなってほしくないと素直に思った

 
 

 

 
  虫亀屋

宮内3 残念ながら営業やめました、ご苦労様でした